世の中には掃いて捨てるほどの声優がいる。そしてその中でも女性声優は男性声優にも増して百花繚乱、熾烈な争いが繰り広げられている。
正確に言えば女性声優自身はそこまで戦々恐々としていないかもしれないが、事務所やマネージャーの仕事をゲットするための営業は苛烈を極めているのではないかと想像できる。
ところで売れる声優の条件とは何であろうか。「売れる」というのはアニメにたくさん出演するという意味ではない。もちろんそういう面もあるが、それは一部で、もっと総合的に言えば世間にファンがたくさん付いている声優ということだ。具体的な数字で言えばTwitterのフォロワー数であったり、CD売上だったり、写真集売上が多い声優のことである。
売れる声優の条件を考えてみよう。
1. 大手事務所に所属している
必要十分条件ではないが、大手事務所に所属しているのは有利なのは当然だ。特にアイムエンタープライズや大沢事務所は有利である。規模は小さいがミュージックレインや響も恒常的に仕事がやってくるという点で強い。81プロデュースは全員そこそこ売れるが大ヒットすることは稀である。青二プロダクションや東京俳優生活協同組合は人数が多いので確率的に見れば売れる確率は高くない。
2. 声優の顔が見えるヒットアニメ・ゲームに出演する
アニメに出演するのも勿論大事なことだが、闇雲にいろんなアニメに出たところで売れるわけでもない。声優を売るためには、声優が前面に出てくるヒットアニメに出ることが重要である。
最たる例はラブライブである。ラブライブは声優をキャラと完全同一視できるように作られているので、アニメの人気が声優人気に直結するアニメである。
アイドルマスターも近いが、シンデレラガールズはキャラクターの人気が強く、声優がキャラクターの付属品になっているため、そこまで人気には寄与しない。ミリオンライブはキャラクターよりも中の人人気の方が上回っているので、ラブライブの例に近い。Trysailなんかはミリオンライブで売れた好例だろう。
人気があるアニメだからといって『プリキュア』や『ポケモン』などに出演しても人気には繋がらない。女性声優自体は子供向けアニメに出演するのは夢なのかもしれないが、人気とはまた別の話である。
アイドルアニメ・ゲーム以外では普通に人気深夜アニメに出るのがいい。特にMVが実写で、ライブイベントなどを実行できるアニメであればなお良い。ここでも声優の顔が見えるという条件は変わらない。
3. 継続的にアニメに出演する
2の条件により一回ヒットしたときに継続的に他のアニメに出演することが重要である。いくらラブライブというコンテンツが強くても飽きはくるし、世代交代もある。実はこれがかなり難しい。
一回アイドル物に出演すると、その時間的拘束が大きいのとアイドル役のイメージが付いているので仕事を受けにくいからである。
したがってアイドルアニメに出る前にある程度他の役をやって名前を売っておくと最高である。例えば三森すずこや雨宮天がこれに当てはまる。
4. アーティストデビューをする
ここまで来れば人気はもうトップクラスになっているはずだ。さらに人気を上乗せするためにアーティストデビューをしよう。
アーティストデビューをすることで二次元キャラクターの束縛から解放され、完全に声優個人としての人気に昇華する。様々なメディアに出演できるので露出が増えて人気が急上昇するだろう。
ただ人気がないのにアーティストデビューをするのはオススメしない。悲惨な売上をネットで記事にされて、こいつは人気がないんだと烙印を押されることになる。今のオタクは一体感をあまりにも重視しすぎて自分の意見というものは持ち合わせていないので、人気がないとバレるとすぐその声優の元から去っていく。
例外 とんでもなく可愛ければなんでも売れる
実は上記の条件を満たしてなくても売れる人がいる。それは容姿、言動がとんでもなく可愛い人である。例を出す。麻倉ももちゃんだ。
彼女はアニメは大して出演していない。ゲームのミリオンライブには出演しているが、それだけである。しかしCD売上は、あの小倉唯を凌駕するほどである。
それは彼女が、尋常ではなく可愛いからであり、それ以上でもそれ以下でもない。
私も今まで見た中で一番かわいい女の子であると断言できる。多分これからも麻倉ももちゃんよりかわいい女の子は出現しないだろう。これで売れなきゃおかしい。彼女をデビューさせたミュージックレインには感謝しかない。
終わりだよー