TrySail(トライセイル)のメンバー間格差は本当に大きいのか?

ミュージックレイン所属の声優、特にTrySail(トライセイル)のメンバー間には大きな格差があると語られている。実際に仕事量に関して言えば格差は大きい。しかし人気という点ではどうだろうか?ネット上では夏川椎菜さんが他の2人の後塵を排しているという書かれ方をすることが多い。本当にそうなのだろうか?

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2018年出演アニメ

まずは各メンバーの2018年の出演アニメを見ていく

雨宮天

  1. 「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」三原フタバ
  2. 「キリングバイツ」宇崎瞳〈ラーテル〉
  3. 「オーバーロードII」クルシュ・ルールー
  4. 「BEATLESS」メトーデ
  5. 「叛逆性ミリオンアーサー」団長アーサー

麻倉もも

なし

夏川椎菜

なし

というように圧倒的な格差がある。しかし雨宮天の一人勝ちであって夏川椎菜の一人負けではない。次にゲームの出演を見よう。

2018年のゲーム出演

雨宮天

  1. 「D×2 真・女神転生 リベレーション」龍造寺梨花 / テンプラドラゴン
  2. 「七つの大罪 ブリタニアの旅人」エリザベス
  3. 「白猫プロジェクト」シエラ・スキル二ルグ
  4. 「プリンセス コネクト! Re:Dive」ミヤコ
  5. 「ドラゴンクエストライバルズ」セーニャ
  6. 「暁のエピカ -Union Brave-」エレナ
  7. 「アビス・ホライズン」雪風

Wikipediaでは上記となっているが、私はゲームブログを別に運営しているので、これ以外にも出演していることは知っている。例えばSdoricaにも出演している。

麻倉もも

  1. 「PROJECT AQUA」シュトラー・ディープ、カトリーヌ・モンゴメリー
  2. 「DESTINY CHILD」クレオパトラ

夏川椎菜

  1. 「PROJECT AQUA」セシリア・ラ・ビット、タルール・クロチェット
  2. 「DESTINY CHILD」シトリー

麻倉もも、夏川椎菜の両名も出演はいくつかあるが、雨宮天はその4倍はゲームにも出演している。そして麻倉ももと夏川椎菜の出演作が一致していることから、これはいわゆるセット売りであると推測できる。

なぜ仕事量に差が出てしまうのか

やはり麻倉ももと夏川椎菜は使いにくい声優であるからだろう。基本的になんでもできる印象の雨宮天に比べると演じられる役柄に差があると感じる。このブログでも以前、麻倉ももさんの出演数が少ない理由について述べた。

参考:【麻倉もも】売れる女性声優の生得的条件は何か? – こえのおと

やらせてみればできるかもしれないが、別にわざわざやらせる必要もないのは事実である。

使う側の都合以外の問題も考えられる。当人たちの仕事に対するモチベーションだ。雨宮天ははっきりいって向上心の塊である。彼女の容姿をもってすれば通常のタレントになることは決して難しいことではなかったはずだ。それなのにあえてこのアニメ業界、声優業界を所望している。だから相当にギラついた感情を持って声優という仕事に臨んでいるのではないかと想像される。

一方それ以外の2人、夏川椎菜はともかく麻倉ももはアニメが特別好きだという意識が全く感じられない。現状仕事がまったくないわけでもないし、ファンも多数ついていてギャラに困ることがないのであれば、あまり積極的に仕事を獲得しようとする気持ちにならないのかもしれない。彼女はむしろライブなどの歌手活動の方が輝いているように見える。

個人の音楽活動

では音楽活動を見てみよう。雨宮天以外の2人は決して暇なわけではない。それは個人またはユニットの音楽活動としてはとても精力的に活動している。一般的な知名度は雨宮天が突出しているから、知らない人は意外に思うかもしれないが、この3人の個人の音楽活動の実績にはほとんど差がない。

雨宮天  11,622枚 『Eternal』 2017/12/13
麻倉もも 11,510枚 『カラフル』 2017/11/01
夏川椎菜 *9,753枚 『フワリ、コロリ、カラン、コロン』 2017/08/30

3人共一流の証であると私が勝手に設定しているCD1万枚のラインをクリアするポテンシャルを備えている。

アイドル声優としては全員が非常に高いレベルなのがトライセイルというユニットだろう。毎月のようにライブイベントに参加し、コンスタントに音楽ソフトをリリースする今の形は十分に彼女らを支えている。

そして人気という点では、アニメの出演数やゲームの出演数はあまり関係がない。ファンに人気がなくても業界人に好かれれば仕事が増える。しかしCDの売上はそうはいかない。人気の差が如実に現れる。

エグい特典商法を使っているとは言え、3人のCD売上は十分で、しかも大きな差がない。これはファンの人気には差がないことを示している。したがって夏川椎菜だけ人気がないとかそういうことは一切ない*1

まとめ

別にアニメにおける仕事量格差はあってもいい。アニメは報酬が少ないので出られなくてもそれ以外で報酬が得られれば問題ない。それは声優という看板を掲げている以上どうなんだという話もあるかとは思うが、現状存在する声優に対してアニメの仕事は少なすぎるのでそうならざるを得ない。

そしてアニメに出ていなくても自分の活躍している分野でしっかり実績を残しているトライセイルはメンバー間格差という概念とはそぐわないのではないか。

*1:ただCDの売上はファンの数を直接示していない。ファンの熱狂度とファンの人気の積といった方が正確である。

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こえのおと
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