反感を買いそうなタイトルをつけてしまいました。上田麗奈さんはみなさんご存知の有名女性声優さんです。多数のアニメ、ゲームに出演されていますが、その露出の割にはいまいち人気が出ていないような…
客観的なデータを示しますと、オフィシャルのTwitterフォロワー数は25,149人。(2月23日現在)
他の声優さんを見てみると伊藤美来さんのオフィシャルが71,569人、田所あずささんが64,231人、千菅春香さんが26,753人です。
上田麗奈さんの活躍の割には少ないと思います。ではなぜいまいち人気が出ないのかを考察していきたいと思います。
勘違いして欲しくないのは、私は上田麗奈さんを嫌いなわけではありません。むしろ地元が同じなので、めちゃくちゃ応援しています。富山出身の声優なんか数えるほどしかいませんから。
上田麗奈さんのプロフィール
まずは上田麗奈さんのプロフィールを確認しておきましょう。
愛称 うえしゃま
出生地 富山県富山市
生年月日 1994年1月17日(24歳)
血液型 A型
身長 157 cm
事務所 81プロデュース
2011年、「第5回81オーディション」で準グランプリを受賞し、81プロデュースに所属。アニメオタクに強烈な印象を残したのは『てさぐれ!部活もの』での1人18役だろう。
下は石ダテコー太郎が邪魔だが、スタッフロールをほぼ埋め尽くすのは数えるほどの声優しか達成していない偉業である*1。
その後『ハナヤマタ』の関谷なる役で初主演。それ以降はここに列挙しきれないほどの多数のアニメでメインキャラクターを演じている。
また2016年にランティスよりミニアルバム『RefRain』でアーティストデビューした。私も買いました。
いまいちブレイクしきれない理由
こんなにもアニメに出演していてアーティストデビューもしているのに、なぜそこまで人気が出ていないのだろうか。それにはいくつかの理由があると思う。
81プロデュースという事務所
まず上田麗奈さんは81プロデュース所属だが、他の所属女性声優を見てほしい。阿澄佳奈さんや加藤英美里さんはかなり人気があるが、81プロデュースオーディションでグランプリに選ばれた原紗友里さん、大久保瑠美さんを見ると、なんかやっぱりそんなに人気がないのである。
もう一回弁明するが、私は大久保瑠美さんの大ファンで写真集も2冊持っている。ゆるゆりのライブやLadyGoのイベントも参加した。しかしやっぱり第一線の女性声優と比べると人気が高くない。
身も蓋もないが、81プロデュースは女性声優に関しては、そんなにブレイクしないのだ。上田麗奈さんが準グランプリを受賞した第5回以降の受賞者を見ると、あまり活躍出来ている人がいない。
それは81プロデュースの女性声優が飽和状態にあるからだ。i☆RisやWake Up Girlsが主な原因だろう。色んな声優に仕事を回すので、他事務所のように1人だけを一気に推しまくってブレイクさせるということがない。このため超人気女性声優が出にくい事務所ということが言える*2。
高橋李依さんの存在
高橋李依さんは上田麗奈さんと同じ第5回81オーディションの準グランプリ受賞者だ。ちなみにその年のグランプリは誰だったのかというと現在スペースクラフトに所属している駒形友梨さんである。駒形友梨さんはグランプリを受賞したにもかかわらずアニソングランプリにも応募していたため資格を剥奪された。
上田麗奈さんと駒形友梨さんはアイドルマスターミリオンライブで共演している。2人には思うところがありそうだが、それを推し量るのはやめておこう*3*4。
高橋李依さんも今をときめく女性声優さんである。声優だけでなくキャラクターも良いのでラジオやニコ生でも人気でファンも多い。(オフィシャルと個人なので直接の比較はできないが)Twitterのフォロワーは326,026人もいる。
最近の高橋李依さんの大量出演を見ると81プロデュースの最推しが高橋李依さんにシフトしているように思う。あまりに声質が違うと競合もしないが、普通の女の子を演じれる人であれば別に誰でも大差はない。
人気アニメに出演できていない
ここでいう人気アニメというのは声優が人気になるためのアニメである。例えば『ラブライブ!』や『けものフレンズ』のような声優が前面に出てくるようなアニメである。
上田麗奈さんはアイドルマスターミリオンライブのメンバーであるが、アイドルマスターは声優人気には言うほど繋がらない。それはキャラクターが前面に出ており声優はキャラクターに憑依している存在でしかないからだ。
高橋李依さんも出ていないように思うが、『この素晴らしい世界に祝福を!』と『Re:ゼロから始める異世界生活』に出て、ラジオのパーソナリティもやっている。これが大きい。声優自身を知ってもらえる機会が多いということだ。またイヤホンズとしての活動もある。
楽曲がイベンター向きではない
上田麗奈さんの曲を聴いていただきたい。
TVアニメ『メルヘン・メドヘン』ED主題歌「sleepland」(アーティスト盤)
上田麗奈さんの楽曲はどれもしっとりとした静かな曲である。私はこういう曲は大好きだが、ライブに行くようなイベンターはこういう曲を好まない。もっと暴れまくれるような盛り上がるアッパーな曲が好きなのだ。したがってライブに行くような声優ファンに好かれない。
ライブや曲の感想などがSNSで拡散されて口コミ的に人気が広がって行くがそれが起きにくいと言える。
まとめ
上田麗奈さんがそこまで人気の出ない理由を考察してみました。散々書きましたが、私は別に人気が出ればいいというものではないと思います。
最初に上田麗奈さんの『RefRain』のアルバムを聴いたとき、最近の声優のライブで盛り上がるだけに用意されたような曲に辟易していた私は感銘を受けました。商業主義から一歩引いたような楽曲は人気にはなれないかもしれないが、一定の需要は必ずあると思います。
大多数の人にワイワイ言われる声優も良いが、限られた誠実なファンに好かれる声優も素敵です。これからも上田麗奈さんには商業主義に負けず、自分の道を貫いてもらいたいと思います。