声優の石川界人さんが実在の酒造銘柄を擬人化するというプロジェクト「神酒ノ尊 -ミキノミコト-（みきみこ）」の越乃寒梅役を降板することになった。様々なメディアでも報じられている通り、降板理由は自身のラジオでの不適切発言だという。なお後任は高橋広樹さんが担当する。
不適切発言の内容
『みきみこ』公式サイトより
不適切発言の内容については公式に発表されていないが、ラジオで日本酒のことをディスったのが理由とされている。発言は2019年10月15日配信の「石川界人・中島ヨシキの10分ダベる？」でのものとみられる。そのラジオの件の部分は削除されており現在は聴くことができない。
私はラジオを聴いていなかったので、具体的な発言を実際に聴いたわけではないが、書き起こしでは「日本酒と聞くだけで拒否反応が出る」「日本酒はいらない」「女性は日本酒飲むと太る」「顔パンパンになる」「塩分高い」などと発言したとされている。ちなみに役のことを忘れていたという意見があるが、「今日本酒飲まなきゃいけない」とも言ってるらしいので、発言時も忘れていないと思われる。
『みきみこ』はキャスティングの条件として日本酒が好きな人や勉強したい人とある。またお酒を飲みながらのイベントや配信も開催されていて、募集当時は石川界人さんも条件を満たしていたと思われる。しかし、最近筋トレにハマったために糖質制限をするようになったようだ。
カロリーや糖質を気にしたために日本酒を飲まなくなったらしい。実際に配信番組「みきみこちゃんねる」には2019年3月8日に初登場した後は一度も登場していない。
降板に関する様々な意見
石川界人さんの降板に関しては賛否両論ある。否定的な意見としては、酒を飲まないくらいで降板させるのはおかしいというもので、アニメ監督の山本寛は酒造メーカーは狭量だとブログで述べている。
特定の銘柄をディスったのならまだ問題だが、日本酒を控えてるというだけで降板だとはな！これからはアニメを観てないと言ったら声優の仕事が来なくなるかもな！
一方で、スポンサーを批判したら降板になるのは当然だという意見もある。個人的には私もそう思う。越乃寒梅だけでなく、日本酒の宣伝を兼ねたコンテンツであることは明白で、声優から『みきみこ』を知って日本酒に親しんでもらうことも期待してキャスティングしているのに、その声優自身が日本酒を否定するような発言を繰り返していたら何の意味もない。
沢口靖子が「ビスケットなんか食べたくない」「カナッペなんか腹の足しにもならない」「カロリー高いから太る」などと言っていたら、確実にCMから降ろされるだろう。
石川界人さんの今後
気になるのはこの件で、石川界人さんの仕事が減るのではないかということだ。アニメなどではあまり問題にならないかもしれないが、スポンサーがついているようなコンテンツだと起用を避ける動きが出てもおかしくない。
逆に言えば、喋っていることはきっと全部本音なのだろうなということがわかったので、褒めたものは本当に良いものなんだろうと受け取ってもらえるかもしれないが、スポンサー的には危険を犯すことはまずしないと思う。
しかし意外だったのは、声優業界の一悶着がフジテレビの夕方のニュースで報道されたということだ。私は見ていないが結構時間が割かれたらしい。声優業界もかなりメジャーになってきたなと感じた騒動だった。