声優アワード2020が発表された。例年のように予想していたものと答えあわせをしながら、受賞した顔ぶれを見ていこうと思う。今回はかなり波乱で、予想を当てるのは難しかったのではと思う。
ちなみにこのブログの予想は
主演男優賞
花江夏樹(醍醐虎汰朗)
主演女優賞
小松未可子(森七菜)
助演男優賞
下野紘、櫻井孝宏
助演女優賞
鬼頭明里、内田真礼
新人男優賞
鈴木崚汰、土田玲央、大塚剛央
新人女優賞
篠原侑、南早紀、ファイルーズあい、富田美憂、鈴代紗弓
歌唱賞
フランシュシュ
である。
主演男優賞
花江夏樹(アクロスエンタテインメント)
これはまあ当然だろうね。
出演女優賞
古賀葵(81プロデュース)
今回は主演女優賞に確実に該当するような声優があまりいなかったので、まあ分からんでもないけど古賀葵かあ…うーん。申し訳ないが、私はそもそも『かぐや様は告らせたい』というアニメを全然評価していないので、いまいち納得が行かず、事務所が81プロデュースということもあり政治力でゴリ押したんじゃないかという印象しかない。
予想に挙げてた小松未可子は共催にKADOKAWAがいるので、それと敵対しているたつき監督の『ケムリクサ』には与えないんじゃないかという意見を貰って、まあ確かになと後から思った。
助演男優賞
石川界人(プロ・フィット)
古川慎(トイズファクトリー)
石川界人は『ダンベル何キロ持てる?』の街雄鳴造役など。古川慎は『かぐや様は告らせたい』の白銀御行役など。今回の声優アワードにおける『かぐや様』に対する高評価っぷりと『鬼滅の刃』に対する低評価っぷりは一体なんなんだろうか。余談だが、何気に『W’z(ウィズ)』に出演している声優がいっぱい受賞している。まあ流石にそれは偶然だと思うけど。
助演女優賞
種﨑敦美(俳協)
キャリア的には申し分ないのだが、2019年は彼女が助演の対象になるような作品の中に、正直これといった作品はあまりなかったように思うので、今年に受賞させる理由があんまり分からない。まあ『サークレットプリンセス』のお陰で取ったということにしよう。
主演で花江夏樹、助演で鬼頭明里は堅いと思っていたのだがなあ。鬼頭明里はセリフの少なさなどが外された理由なのだろうか。
新人男優賞
大塚剛央(アイムエンタープライズ)
梶原岳人(俳協)
醍醐虎汰朗(エーライツ)
福原かつみ(アクセルワン)
矢野奨吾(スーパーエキセントリックシアター)
大塚剛央は正解。梶原岳人は候補に挙げていたし、最後まで残していたのだが、事務所が俳協ということで最終的に外した。俳協は新人賞を過去に受賞したことがなかったので、今回から変わったものと思われる。
そして、驚くべきことに新人男優賞に『天気の子』の醍醐虎汰朗が入っている。彼はあくまで俳優であって声優アワードの新人男優賞は意味合いが違うだろうと思うのだが。俳優として頑張るぞっていう人に声優アワードの新人賞をあげるのは失礼じゃないだろうか。醍醐虎汰朗も新人賞ならいらんって断ればいいのに。
福原かつみも候補にはあったが、メインキャストが『W’z(ウィズ)』だけだったので除外していた。矢野奨吾はデビューが2014年だったので候補から外した。新人賞は受賞がデビュー6年目のことがしばしばあるので油断ならない。
新人女優賞
朝日奈丸佳(81プロデュース)
岡咲美保(アイムエンタープライズ)
島袋美由利(大沢事務所)
鈴代紗弓(アーツビジョン)
ファイルーズあい(プロ・フィット)
森七菜(アーブル)
まず『天気の子』の森七菜は、醍醐虎汰朗と同様の理由で新人女優賞には相応しくないと思っている。もし声優アワードをあげたいのなら主演女優賞にすべきだったと思う。
朝日奈丸佳は81プロデュースにしては素直だなと感じる。81プロデュースのやることはよくわからん。本来は古賀葵がこの枠の第一候補だったのだが、彼女が主演女優賞になったので、第二候補の朝日奈丸佳に上げることになったという感じだろうか。
岡咲美保はアイム4年目の法則が今回初めて外れた。確かに篠原侑じゃちょっと弱いよなあとは思っていたのだ。そこで予想記事では、念のため5年目の赤尾ひかるを挙げたのだが、まさか3年目の岡咲美保にあげるとは。来年の予想がさらに難しくなってしまった。
島袋美由利は、大沢事務所という声優アワードを辞退していると考えられていた事務所からの受賞。今回は声優アワードの法則が乱れる受賞者が多すぎる。ファイルーズあいと鈴代紗弓は正解。ファイちゃんは貫禄の1年目の受賞すばらしいです。
俳協にあげてもいいんだったら和氣あず未とか、そうでなくてもソロデビューした富田美憂とか他にも有力候補がいっぱいいるのになあ。それを抑えて、今まで声優アワードにあまり参加してこなかった大沢の島袋美由利に取らせるというのも謎だし、新人女優賞はやっぱりよく分からん。
歌唱賞
Roselia <バンドリ!プロジェクト>
これはかなり意外。まあRoselia自体が相応しくないというわけではないけど、なんで今年?っていうのもそうだし、他にユニットがいるのに、プロジェクト内の1ユニットに与えるのはどうなの?と思ってしまう。確かにRoseliaは一番人気があるのは分かるのだが、あまりにもPoppin’Partyの立場がなさすぎやしないか。
まとめと答えあわせ
声優アワード2020の受賞者をまとめると
主演男優賞
花江夏樹
主演女優賞
古賀葵
助演男優賞
石川界人、古川慎
助演女優賞
種﨑敦美
新人男優賞
大塚剛央、梶原岳人、醍醐虎汰朗、福原かつみ、矢野奨吾
新人女優賞
朝日奈丸佳、岡咲美保、島袋美由利、鈴代紗弓、ファイルーズあい、森七菜
歌唱賞
Roselia
正答率は4/17で24%と散々な結果に終わった。まあ今回は今までの法則からかなり外れていたので仕方ないと思う。この人は演技が上手いから受賞には納得とか、演技が下手だから受賞には不満とかいう意見もあったんだけど、演技は好き嫌いが多分に含まれると思うから、演技という指標で声優アワードに相応しいかどうかを考えるのは、個人的にはあまり好きではない。演技はプロの声優なら大抵上手い。
それで今回の受賞者を見ると色んなアニメから、受賞者を出したという印象を受ける。でも昨年は『鬼滅の刃』のアニメの格は、他のアニメと比較にならないレベルだと思っているので、主演と助演を『鬼滅』で埋めてもいいと思っていた。そういう思いで予想したので、自画自賛になるが、ブログの予想は声優のバランスも良くて、いいメンツだなと思っていたのだけどなあ。改めて声優アワードの予想は難しいと思った。